9月



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二個展同時開催 9月3日 (土)〜 9月24日(土)

オム・ヘラン展 「overflow」

辻 大地展 「ゆらぐ鏡」

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オム・ヘラン 「kirakira」 2011  116.7x90.9cm  Oil on canvas


私は不確実な記憶に魅力を感じ、それを表現する。わずかな記憶に想像が加えられ、実際より強い生命力を持つ
物語として存在できるからである。そしてそれを表現するということに大きな興味を持って制作している。

制作のプロセス
まず、制作に入る前、私はある瞬間の感情を覚えておくため、このような文書を日記のように書く。書いた言葉は
自分の複雑な感情に対する自分の表現なので他人から見ると全く意味もない言葉かもしれない。しかし自分にとっ
ては自分の感情の表現であり、作品制作の材料になるのである。
描いた言葉はそのまま寝かせて置く。そしてある程度の時間が経過したら、自分が描いた言葉を再び読む。そして
それからよみがえる感情を作品として描き始める。時間が経た時点で、記憶には時間による誤差が生じる。そして
実際では異なる姿で記憶が現れ、私は時間による誤差が加えられた記憶を描くことになる。この時間による記憶の
誤差が、私の作品にとって重要なポイントなのだ。だから、その記憶の誤差を一層大きくするために、ある状況に
ついて具体的なことをあえて書かないことにしている。このように、完成された作品の中に表れる空間は実際存在
した過去の空間とは異なる虚構的空間となる。 




辻 大地  「The surrounding subject/Yellow devided child」2011  162x81cm  Oil and acrylic on canvas


私のモチーフには「子供」「小動物」「自然」などがよく現れます。最初から意図してこれらのモチーフを選んだ
のではないのですが10年間、絵を描き続けているうちに自然とこれらのモチーフが繰りかえしでてくるようになり
ました。 
私は制作を通して絵画と対話しモチーフと対話しながら、彼らに支えられるように自分のあり方、成長の仕方を学
んできたような気がします。私のあり方を問いかけ、支えてくれるものとしての絵画。それは私を写す鏡として、
ゆらぎながらそばにあるものでした。





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